親知らずとは、下顎第三大臼歯および上顎第三大臼歯の事をいいます。知恵歯、智歯・知歯とも呼ばれます。
下顎第三大臼歯と上顎第三大臼歯は、思春期後半から20歳以降に生え始めることが多いですが、現代人では全く生えそろわない場合も珍しくありません。
1、埋状歯の抜歯の場合
局所麻酔を行い多くのケースでは歯肉(歯ぐき)を切断し、骨を露出させ歯の周囲の骨を削って抜歯をします。切開した歯肉は縫合して処理終了となります。縫合した糸は1週間後に抜糸する必要があります。抜歯後には、腫れ、痛み、のどが痛いなど病状がしばらく続く事があります。また、上顎の智歯は上顎洞(副鼻腔)に接しているため、抜歯の際、上顎洞と口腔が交通する事があります。そのため、血液、水、空気などが鼻にもれたり、上顎洞に炎症(鼻閉感など)が起きる事があります。交通した穴が小さく、炎症を起こさなければ穴は自然にふさがります。抜歯後、数日たっても鼻から水がもれる、鼻がつまるなどの症状が続く場合はご連絡下さい。
1、埋状歯の抜歯の場合局所麻酔を行い、麻酔の効果として下唇や舌の半分がしびれてきます。多くのケースでは抜歯(歯ぐき)を切開し、歯を露出させ、歯の周囲の骨を削ったり、歯を切り分けて(歯の分割)抜歯をします。切開した歯肉は縫って処置終了となります。縫合した糸は。1週間後に抜糸する必要があります。抜歯後には、腫れ、痛み、口が開きにくい、のどが痛いなどの症状がしばらく続く事があります。また、下顎の骨の中には血管、神経が通っており、智歯はこれらの神経、血管や舌の神経に近接しているため、術後に下唇や舌の知覚異常が起こることがありますが、何日も知覚異常が続いている場合はご連絡下さい。