小児歯科で行う治療とは？
小児歯科では、成長発育期にあるお子さまの健康を守るため、むし歯の予防や治療を行います。
一般的に乳歯が生え始めた頃から永久歯が生えそろう頃までが対象で、お子さまの大きく変化していく口腔環境に合わせたケアが必要となります。
むし歯の治療だけでなく、子どもの口腔の健康管理と指導という大切な役割もあります。
当クリニックの小児歯科の特徴
当クリニックでは保護者の皆さまとともに、乳歯から永久歯に生え変わるまでの健康管理をしっかりサポートしています。
お子さまのお口の健康を守ることは、将来的にもむし歯や歯周病に悩まされないお口をつくるために重要です。
むし歯、噛み合わせなどお子さまのお口の状態をしっかり診て、歯みがき指導やフッ素塗布、むし歯治療などトータルに診療しております。矯正治療も行っておりますので、歯並びや噛み合わせが気になる方はご相談ください。
お子さまの大切な歯を守るために
子どもは1歳半～2歳のうちに乳歯が生えそろい、最後の乳歯が抜けるのが平均で11～12歳です。乳歯はエナメル質が薄くて柔らかいため、むし歯になると進行が早いという特徴があります。
乳歯のむし歯が悪化すると、ものが噛めなくて食事から十分な栄養を取れなくなるだけでなく、生え変わる永久歯の歯並びにも悪影響があります。そのため、むし歯にしないことが大切です。
フッ素塗布
フッ素は歯の質を強くする自然元素のひとつです。脱灰や細菌を抑えて再石灰化を促進させるため、乳歯や生えたばかりの永久歯をむし歯から守る働きがあります。
当クリニックではお子さまのフッ素塗布を無料でさせていただいております。
対象年齢：0歳～小学生まで
シーラント
子どもの歯には細かくて深い溝があり、特に奥歯は汚れが溜まりやすく、むし歯になりやすい部分です。
歯の溝をシーラントで塞ぐことで、汚れがたまるのを防ぎ、むし歯を予防します。
小児矯正
お子さまの歯並びや噛み合わせを整えていく歯科治療です。
乳歯から永久歯に生え変わる時期に行うことで、顎の位置を正しく整え、口腔機能の発達を促しながら、歯並びを矯正します。
メリット
- 顎の成長を整えられる
- 永久歯を正しい場所に導ける
- 抜歯の可能性が減る
- 将来的にむし歯や歯周病のリスクが下がる
- 発音や口呼吸の改善が期待できる
- 見た目のコンプレックスを解消できる
デメリット
- 装置の違和感がある
- 矯正中は歯みがきがしにくい
- 治療期間が長くなることがある
- 通院期間・回数
- 治療期間は2年～5年程度で、お子さまの成長段階や歯並びの状態によって異なります。
月1回程度の通院が必要となります。
- 費用
- 初診・相談料：3,300円
検査・診断料：38,500円
基本矯正料：352,000円
処置料：5,500円（月1回来院あたり）
保定装置料：22,000円
保定装置装着後処置：3,300円（3ヶ月に1回）
※ブラケット以外の装置が3装置以上使用の場合、装置の種類により別途22,000円〜44,000円かかる場合がございます。
※費用は全て税込
保護者の皆さまへ
初めて受診される方へのお願い
お子さまが「歯医者さんは怖い」と思ってしまうと、検診や治療がスムーズに進まないだけでなく、お口の健康にも影響します。
怖がらせたり、脅したりせず、買い物にでも出かけるような自然な雰囲気でお子さまを連れて来てください。ただし、別の場所に行くと嘘をつくのも逆効果です。
「おいしくご飯が食べられるように、お口の中にバイキンがいないか診てもらおう」「お口の中にバイキンがいたら、やっつけてもらおうね」などと、お子さまが安心できるお声がけをお願いいたします
ご来院前のよくある質問
乳歯が生え始める6ヶ月頃がひとつの目安となります。むし歯ができてからではなく、むし歯ができる前に行くことが大切です。1歳を過ぎると上下合わせて4～8本の乳歯が生えてむし歯のリスクが高まりますので、遅くても1歳半健診までには受診しましょう。
3ヶ月～半年に1回の受診をおすすめしています。お子さまの年齢、お口の中の状態などによって通院間隔は変わります。
0～2歳は、離乳食の後に水を飲ませたり、ぬるま湯に浸したガーゼでお口の中の汚れをふき取ったりします。3～5歳では、お子さまが自分で歯みがきを行い、保護者の方が仕上げ磨きをします。家庭でのケア方法についても、定期検診の際にお伝えします。わからないことがあれば、何でもお尋ねください。
小児矯正は年齢に応じて適した方法があります。歯並びが気になった時点で、まずはご相談ください。永久歯に生え変わる6～12歳に矯正治療を開始することが多いですが、乳歯の段階でも予防的な処置が可能です。